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仙台のメイド喫茶「fairy tale」を語る(2013年11月閉店)

2013年11月17日に開店から約8年間の歴史に幕を閉じた、仙台のメイド喫茶「fairy tale(フェアリーテイル)」。

常連ってわけでもなかったのですが、割と好きな空間でした。

なんだかたまーに思い出すので、写真もあったし、ちょうど閉店した11月だし、記事にしてみようと思った次第です。昔撮らせてもらった写真も載せたので、行ったことある方には懐かしんでいただけると思います。

仙台のメイド喫茶「fairy tale(フェアリーテイル)」

2005年に仙台一番町にオープンしたメイド喫茶。

サンモール一番町の端っこの方。南町通りの方。雑居ビルの地下一階にありました。左下のピンクの妖精さんが、フェアリーテイルの看板です。

 

「おかえりなさいませ~ご主人様~にゃんにゃん(ハート)」みたいなメイド喫茶ではなく、でも入店(その世界では帰宅という)すれば「おかえりなさいませ」って言われるのですが、あくまで落ち着いた感じで・・・

 

男性は「ご主人様」って呼ばれるし、私は女なので「お嬢様」って呼ばれていたけれど(ちょっと恥ずかしい)あくまでも落ち着いた感じで・・・

 

メイドカフェに詳しい方は、秋葉原のキュアメイド的な雰囲気を思い浮かべていただければと思います。あくまで「的な」感じですが。

 

どちらかと言えば、ウェイトレスがメイド服を着ているだけの普通の喫茶店感の方が強い。「おかえりなさいませ」はあるけれど。慣れればなんてことありません。

お店を出て帰るときには、お会計してくれたメイドさんがドアの外まで出て「お気をつけていってらっしゃいませ」とお見送りしてくれるのですが、同ビルの同フロアの他の店のお客さんに出くわしたときの方がずっと恥ずかしいです。そこで誇らしげに帰ってこそのフェアリー帰宅。

お料理はメイドさんお手製

フェアリーテイルは料理が結構おいしい。カウンターの向こうでメイドさんがせっせとお料理する姿が見れるのもほっこり。レンチンではない。かなり手作りされています。

 

メイド喫茶定番のオムライスには、もちろんメイドさんがケチャップで落書きしてくれます。絵の内容はリクエストすることもできるし、何にしようか思いつかなければ「おまかせ」もあり。

「おまかせ」にすると、メイドさんが好きなキャラクター(ポケモンとか・・)だったり、メイドさん的「今、熱いもの」だったり。

「アンゴラウサギってすごく可愛いんですよ~」って、アンゴラウサギを描いてもらって、帰ってアンゴラウサギ調べたら超可愛くて。そんな会話イベントが発生するのも、ファンとしては嬉しいですよね。

 

珈琲は飲んだことがないのですが、珈琲も紅茶もとっても丁寧に淹れてくれます。

新人メイドさんには珈琲を淹れるテストなどがあると、新人さんが入るたびにブログに書かれていたのが印象に残っています。

 

紅茶はルピシアのものをよく使っていて、季節によって置いているものが違いました。ストレートとフレーバーが準備され、選ぶことができます。

ポットサービスなのでゆっくりたっぷり楽しめる。手作り感のあるティーコゼーがまた可愛い。そして小さな手作りクッキーが添えられてきます。

最初の1杯はメイドさんがその場でカップにお茶を注いでくれて、ミルクを入れたいときはミルクも注いでくれます。ミルクの量は、「ストップって言ってくださーい」って言われます。

 

店内で流れる有線放送のオルゴールをききながら、のんびりする時間が大好きでした。

 

コールドドリンクにはコースターが付きます。コースターの裏にはメイドさんの手書きイラストが。

 

みなさん思い思いのイラストを描かれています。

コースターは旦那さんが通っていたときの物も含めて他にもあったと思うの、見つかり次第追加で写真載せます。

→(2018年6月7日:コースターの一部が発掘されたので写真を追加しておきます。)

イラストが描かれたコースター

折れちゃってたものもあった。

 

フェアリーテイルオリジナルの「カルボライス」は、とうとう1度も食べることはありませんでした。カルボナーラ×ライスの創作料理。美味しいと噂。

 

こちらは友達と食べた、ピノキオのチョコレートケーキとうさぎさんのレアチーズ(だったと思う)ケーキ。

フェアリーテイルのほとんどの料理は、注文を受けてからメイドさんがせっせと作ってくれるのですが、ケーキ自体は多分どこからか仕入れたものだと思う。全然オッケー。そのケーキに可愛く飾りつけをしてくれます。可愛いでしょ!

フェアリーテイルのイベント期間

そんな落ち着いた感じの喫茶店ですが、たまに開催されるイベント期間には限定メニューが出たり、メイドさんがイベントにちなんだコスプレをしていたりと華々しい雰囲気に様変わり。店内も飾りつけが施され、わくわく感も高まります。

クリスマスやハロウィンといった季節のイベントや、開店〇周年の記念イベントなどさまざま。

 

(七夕イベント!手作りの飾りが可愛い。)

 

いつだかのハロウィンイベントのときに出されていたメニューが美味しそうで、でも行けなかったので、ブログで公開されていた料理写真と説明を元に自分で作ってみたことがありました。

それを後日メイドさんに話し、レシピについて質問したら、とっても喜んでくださり手書きのレシピをくれました。なんと!

 

可愛いイラスト付きで、レシピ自体も秀逸なので、今も大切にとっています。ひじきの炊き込みご飯にほうれん草のシチューをかけたものです。

イベントのメニューなども全てメイドさんが考えているそうで、すごいな~と思いました。そんなメイド喫茶もなかなか無さそうですね。(そしてこんな丁寧なレシピくれるメイド喫茶はもっとなさそう。)

 

あと、いつの日からか毎月22日(だったと思う)は猫の日として、メイドさんやお客さんみんなが猫耳をつける・・・なんてこともやっていました。

私は知らずに行ってしまって、ドアを開けたら客のお兄さん方が猫耳やらうさ耳やらを付けていて「・・・!!!」となりました。あの空間だから許されることだー!恥を捨てて楽しもう!

代わりにオムライスに猫ちゃん描いてもらいました。かわええ~

 

ある日お店に行ったら、昔のイベントなどで使った手書きのポスターなどなどを大放出していました。お会計後に「くじを引いてください~」って言われて引いたら、紅茶の紹介ポスターをいただきました。

絵は何かのキャラクターなのかなあ?メイドさんオリジナルかな?あまり詳しくないので分かりません・・。

フェアリーテイルのメイド服

(2018年6月6日追記:7周年イベントのカードが発掘されたので写真追加)

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7周年イベントのときにもらったカードがありました。

そうそう、このメイド服!

フェアリーテイルのメイド服はクラシックで可愛い。コスプレのようなテロテロ生地ではなく、しっかりとした素材だったと思います。

 

色やデザインが統一されているわけではなく、何種類かのエプロン&ワンピースが(たぶん1着ずつ)あって、メイドさんも気分で着ているのだろうな、と思っていました。

 

黒いワンピースに白いエプロン、水色ワンピースに白いエプロンなどがあり、スカート丈は定番の膝丈を中心に、くるぶしあたりまでのロング丈もあったと思います。

 

(→2018年8月22日追記:読者さんが詳細を教えてくださいました!)

フェアリーテイルのメイド服は「Milky ange(ミルキーアンジェ)」というお店のもので、ワンピースは黒(ミニ、ロング、膝丈の3種)・茶色・水色があったそうです。

メイドさん同士で一定期間どの制服を着るか決めていたとのこと。

 

メイドさんの中にもロリータファッション好きの方が多く、ヘアアクセサリーやソックス、靴などにロリータブランドを取り入れている方がよくいました。

「わー、その靴下、Innocent Worldのですね!」なんて話から盛り上がったり、楽しかったなあ。

フェアリーテイルの客層

 

お客さんは圧倒的に男性率が高かったです。イケイケ~な感じではないけれど、みなさん結構普通な感じです。メイド喫茶という比較的特殊な場所にいるから色眼鏡かけて見ちゃうかもしれないけど、街を歩いていたら普通に溶け込んでいるはずだよ。寧ろ溶け込めないのはロリータ着てる私の方である。人間観察などしている場合ではない。

 

メイドさんと仲良さげに話す人、話しかけられても上手く会話ができていない人、さまざまでしたが、大抵みなさん楽しそうにお話されています。メイドさんに駄菓子の差し入れを持ってきている方なんかもいました。

読書をしたりぼーっとしたり、一緒に来た人とお話したり、過ごし方はさまざま。カップルもいます。

 

お人形を連れてきて、人形用のティーセットを持ってきて一緒にお茶を楽しむ男性も居ました。ボークス製の、アニメテイストなお顔の子でした。

 

女性は男性より少ないですが、そこそこいます。そしてロリータファッション率が高い。ロリータでなくても女の子らしい服装の人が多い印象でした。

 

私はそんなに通いつめていたわけではなく、店を訪れたのは多くても10回そこそこ。

1人で行くこともありましたが、ほとんどは友達と行っていました。メイド喫茶に一緒に行く友達ってどんなんーって感じですが、ロリータファッションを通じて仲良くなった子は大抵サブカルチックなものが好きだし、可愛いもの好きなので、お料理が可愛くクラシックな雰囲気のフェアリーテイルは一緒に行くと盛り上がりました。

そうでない、こういったものに全然興味のない学校の友達も面白がってくれました。みんな、「料理おいしかった。メイドさん可愛い、また来たい!」って言ってくれていました。

ポイントカード 

一緒に行く友達はほとんど一見さんなので、私のスタンプカードにポイントまとめておしてもらっていました。ちゃっかりさん。しかし最後まで溜まることなく閉店となってしまいました。残念!

 

ポイントが全てたまると・・・あれ?なんだっけ??説明受けたのに忘れてしまいました。全部ためたことないので・・。知っている方いたら教えてください。

 

 (→2017年1月10日追記:コメントでポイントカードの詳細について、おじさん様が教えてくださいました。ありがとうございます!)

 ポイントカードは、20ポイントたまりますと、
カードを引くことができたのです。
在籍中の店員さんネームが描かれたカードと
LUCKYカードの二種類がありまして、
裏返し状態でその中から1枚引くことができます。
店員さんネームカードを引けば、
その裏にメッセージが描かれたカードを
後日受け取ることができました。
一方、LUCKYカードを引きますと、
店員さんとチェキ撮影をすることができたのです。

分かりやすかったのでそのまま引用させていただきました!

なんと20ポイントでメッセージカードかチェキ撮影・・・!したかった!!!!!

私は15ポイントでとまっている。あと5ポイントなんとかならなかったのか。当時はなんとかしようとも思っていなかったのでしょう。バカバカ!

以上。

以上、かつて仙台に存在したクラシカルなメイド喫茶「fairy tale」を語ってみました。

こじんまりとあたたかな喫茶店で、居心地がよかったなあ。またこんなお店に出会いたいな。

 

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